fc2ブログ

広瀬川フォーラム

貝ヶ森から広瀬川の川霧151216

 写真は12月16日朝、貝ケ森の自宅ダイニングキッチンから見た、広瀬川の川霧です。
 広瀬川の川の流れは見えませんが、広瀬川の自然環境は、日常生活に欠かせない大切なものです。

 今日、広瀬川を生かした川づくり・まちづくりという副題を持つ、広瀬川フォーラムが開催されました。

広瀬川フォーラムa

 基調講演では、東北工業大学名誉教授 江成敬次郎氏が、広瀬川の清流を守る条例制定までの経緯、現状、課題について話されました。

”清流保全”から“川が活きるまち・くらし”へ

 国土交通省の「資源としての河川利用の高度化に関する検討会」における、「民間活力を活用して河川敷地を賑わいのある水辺空間として整備するための取組」と「一層の普及促進方策」について、直接的な言及はありませんでしたが、パネルディスカッションでは小水力発電に言及されておられましたので、念頭にまったくなかったとは思われませんでした。

 仙台市教育局文化財課の木村浩二氏は、ぶらタモリの番組に言及しながら、四ツ谷用水について、仙台の地形を生かした伊達政宗のまちづくりにおいて欠かせない水利用について、述べられました。

 話題提供として、宮城県土木部河川課 塚原武士氏「広瀬川の利活用について」、広瀬川1万人プロジェクト副実行委員長、株式会社深松組 深松努氏「広瀬川1万人プロジェクトについて」、特定非営利活動法人都市デザインワークス 豊嶋純一氏「仙台セントラルパーク~水辺を”楽しむ”ピクニック~」がありました。

 宮城県の河川管理のやり方について、納得できない部分がありましたが、ご本人も無難にやり過ごしたいような雰囲気のお話でした。

 仙台セントラルパーク構想というのが、環境保全と生態系保全の見地から、非常に問題の多い活動であるように思われました。

 江戸時代にも「野遊び」というのがあったと、榴ヶ岡公園での花見の絵が紹介され、それを元に、広瀬川の水辺でのピクニック・カフェを推奨されたのですが、それなら、西公園での花見と比較するのが普通で、生態系にとって重要な場所である大橋周辺の広瀬川河畔を持ちだす理由はないようなものと思われました。

 この場所でのピクニック・カフェは、絶対反対です!

 パネルディスカッションでは出席者の、知見が紹介されると同時に、広瀬川を守ることの難しさ、人を動員することの難しさ、活動費用の大きさ、広瀬川にある複数の堰の存在と農業用水、小水力発電、漁業における、利害関係、また、堰の存在により作並周辺まで、サケが遡上することができないにもかかわらず、毎年稚魚を放流活動をすることのジレンマ等が語られました。

 その諸問題とは別に、株式会社仙台ニッカサービス代表取締役社長 鈴木長成氏が、自分たちの活動の目標は、狭い範囲の水を守るということのみならず、関山周辺までの森の素晴らしさ、山全体を守っていくことが、水を守ることに繋がるとの発言が、心に染みました。

 東北学院大学教授、広瀬川清流保全審議会会長 宮城豊彦氏は、伊達政宗の街づくりにおいて、山や川の地形そのものの骨格を変えてはいない、その事は現代でも守りたいが、条例について見直しがされている最中であり、広瀬川を取り巻く崖、平場を、シンボル景観として、利用したいというようなことを述べられました。
 でもまさしく、その広瀬川のシンボル崖こそ、環境保全、生態系保全にとって、譲ることのできない場所、今後激しい攻防となる論点だと思われます。

 東北放送ラジオ局長の藤沢智子氏の「人は知ってみて、初めてこれまで知らなかったことに気づくもの」という発言も、心に残りました。

 この後の交流会には参加しませんでしたので、私の立場は、傍観者にすぎないものでした。
 私も長く仙台市民ですが、市民会議ってなんだろう?とか、1万人プロジェクトって何だろう?と、いう思い、には疎外感が漂います。
 行政は、手っとり早く企業の社会貢献活動に頼りがちで、市民のやる気を引き出そうとしないという点で、一般市民は置いてけぼりの状態だと思われます。

 また、9月の洪水被害についての言及はまったくなく、セントラルパーク構想の水辺の安全性についての議論が皆無である点には、不信感が生じます。



スポンサーサイト



行政の対応 | コメント(0) | 2015/12/20 21:45
 | HOME | Next »